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メディアの先にある、新しいビジネスの形 ―エンタメプリントとゲムマイドが切り拓く未来

21ジャンル82のWebメディア・サービスを運営するイード。そんなイードが立ち上げた「エンタメプリント」はコンビニのマルチコピー機でブロマイドやシールが印刷できるサービスです。一見するとメディアビジネスからは遠く見えるサービスですが、その誕生には「メディアだからこそできる」という確信がありました。エンタメプリントの立ち上げから現在までを2016年新卒入社の德田さんに、そこから派生して生まれた新サービス「ゲムマイド」については2020年入社の城さんに、メディアの価値をビジネスに変える挑戦について聞きました。

メディア事業本部 メディアインキュベーション部 德田 龍磨さん(画像左)
同部署 城 鳳明さん(画像右)

――早速ですが、お二人のこれまでのキャリアについて聞かせてください。イードでどんなことをされてきたのでしょうか?

德田:入社当社はゲームメディアを担当し、入社2年目のタイミングで株主のエキサイトに出向して女性向けメディアを担当しました。その後、イードに帰任し代理店チームを経て、2020年2月にアニメ事業部に異動。クライアントへの企画提案営業をしながらエンタメプリントの立ち上げ準備を始め、2021年にサービスをリリースしました。2024年2月からはメディアインキュベーション部に異動し、エンタメプリントの運営に専念しています。

歩くだけで稼げるアプリゲームにハマり、毎日100分の散歩を日課にする徳田さん。

城:2020年4月に新卒で入社後、ゲーム事業部のプロデューサーとしてゲーム企業に対して企画提案営業を行いながら、インテルさんやライアットゲームズさんなど大手企業のオウンドメディアの立ち上げに携わってきました。そして2024年8月からは、新サービス「ゲムマイド」の担当としてメディアインキュベーション部に異動し、10月末に正式ローンチしました。

海外サッカーの試合を毎週末欠かさず観戦するという城さん。ロンドンのチェルシーを15年間応援し続けているそう。

――エンタメプリントですが、このサービスはどういったきっかけで生まれたのでしょうか?

德田:エキサイト出向中に、ファミリーマートさんのプリントサービスの案件を担当したのがきっかけでした。イードはアニメ、映画、ゲームと様々なIPホルダーと取引があるので、コンビニプリントとの相性が良いのではと考えていました。

出向時代に築いた人脈も大きな力になりました。例えば、当時お世話になった方の紹介で、コンビニプリント事業に新規参入の機会を得ることができました。また、マクロスの権利元であるビックウエストさんとの出会いもありました。出向時代にお付き合いがあったことで、実績が全くない新規サービスであるにも関わらず、第1弾コンテンツとして新作の劇場作品を扱わせていただくことが出来たのだと思います。これが大きな成功を収め、本格的なサービス展開への弾みとなりました。

劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』(同時上映『劇場短編マクロスF ~時の迷宮~』)の前売券付きブロマイドを第一弾として展開

――社内の他部署とも連携しながら作り上げていったとお聞きしています。

德田:そうですね。メディアコマース事業部が運営するECサイト構築サービスである「marbleASP」と連携しています。エンタメプリントで展開する一部サービスでは、商品の事前決済にコンビニ払いやクレジットカード決済を使うのですが、そのECサイトの部分をメディアコマース事業部にお願いしています。社内のEC専門チームと協力することで、開発コストを抑えながら、効率的なシステムを作ることができました。売上も按分する形で、Win-Winの関係を築けています。これも、一つの部署だけでなく、会社全体でサービスを育てていける、イードならではの強みだと思います。

メディアコマース事業部が運営する「marbleASP」。様々な部署と連携し、エンタメプリントは誕生した。

――強みに関して改めてお聞きします。他社にもコンビニプリントのサービスはありますが、エンタメプリントはどういった差別化をおこなっているのでしょうか?

德田:私たちがメディア企業だという点が大きいですね。単なる販売プラットフォームではなく、商品の売り方や見せ方、作品の紹介をメディアと連携して展開できます。また、在庫リスクがなく、必要な人が必要な分だけ取得できる点も強みです。最近では、転売対策としても評価いただいています。コンテンツが欲しいときに必要な分だけプリントできるし、定価で必ず手に入る。しかも売上が確実に権利者に還元される。そういった点をファンの方々に喜んでいただいています。

――ゲムマイドについて、サービス概要を教えて頂けますか。

城:PCゲームプラットフォーム「Steam」で使えるゲームコードとブロマイドを一体にしてイードで販売するサービスです。ゲムマイドで購入することでゲームをプレイできると同時に、購入の記念としてブロマイドを保存することもできます。

特に低予算で開発されるインディーゲームにとっては大きな意味があると考えています。通常、グッズ展開が難しいインディーゲームにおいては、ゲムマイドなら販売するだけでグッズになる。ユーザーにとっては購入の記念になりますし、開発者にとっても気軽にグッズ展開ができますよね。そういった点で、インディーゲームの応援という意味合いも持てるんです。また、イードのゲームメディアと連携した展開ができる点も、他社にない強みですね。

ゲームコードだけではなくブロマイドも手に入る「ゲムマイド」。ゲームの思い出をデジタルだけでなく手元に残すことが出来る。

――ゲムマイドはサービスを開始して3ヶ月ほどですが、ユーザーからの反応はいかがですか?

城:反応は少しずつですが、SNS上で購入報告の投稿がちらほら見られるようになりました。イードが運営するゲームメディア「Game*Spark」でゲムマイド関連の記事を掲載していて、記事のコメント欄でも読者からの様々な意見が見られます。「面白い取り組みだ」という好意的な声もあれば、「より大きなサイズでほしい」という意見もありました。ただ、良くも悪くも反応があるということは、それだけ新しい取り組みとして認識していただけているのかなと感じています。特に、ゲームのコレクターとしての意味合いに注目してくださる方もいて、そういった需要も見えてきました。

――反応があると手応えを感じますよね。お二人は普段から近い席で仕事をされていますが、どんな風に協力されているんですか?

德田:これまでは、エンタメプリントのフロント業務は1人で行うことが多かったのですが、気軽に相談できる仲間ができて本当に助かっています。「これどう思う?」「ちょっとこれ見て」と相談できる存在がいるだけで、企画も進むし、気持ちも楽になりました。城くんが加わってくれたおかげで、日々の業務がとても前向きになりましたね。

城:自分も本当に德田さんには助けられています。新規サービスの立ち上げは想像以上に孤独を感じるんです。おそらく德田さんがいなかったら、もっと「一人で頑張らないと」という気持ちが強くなっていたと思います。新規事業の立ち上げを経験している先輩がいるというのは、本当に心強いです。

隣同士の席で日々アイデアを出し合う二人。新規サービスの成長に向けて、気軽に相談できる関係性が強み。

――とても仲が良さそうですが、いつからそんな関係に?

德田:実は二人で一緒に仕事をするようになったのは、この1年ほどなんです。2023年の7月からメディア事業本部所属の社員は原則出社という形になって、たまたま近くの席になって。最初は私から雑談を振ってみたりして(笑)。

私自身、リモートワーク中は先輩としての役割を十分に果たせていなかったと感じていて。出社が始まってから「よし、ここからは先輩としての役割をしっかり果たそう」と考えました。入社9年目になって周りを見渡すと後輩もたくさんいますし。そこでまずは隣にいる城くんから、という感じでしたね。

城:德田さんの影響で、私も後輩と一緒に食事に行くことが増えました。先輩の背中を見て学ばせてもらっています。

――今後の展望について聞かせてください。これからどんなことを実現していきたいですか?

德田:メディア企業として新しい可能性を広げていきたいと考えています。通常のメディア運営では話題性や規模の大きいコンテンツを優先して記事にする傾向がありますが、エンタメプリントは小規模なコンテンツでもファンに価値を届けることができる。そこで生まれた収益を編集部の取材活動に還元することで、より多様なコンテンツを紹介できる。そんな好循環を作っていきたいとです。

例えば、まだ知名度は低くても魅力的な作品や、熱心なファンを持つニッチなコンテンツにも光を当てられる。それがメディアとしての新しい可能性を広げることにつながると信じています。

また、エンタメプリントがこれから大きく成長するためには、全事業部との連携が重要だと考えています。最近は若手のプロデューサーが積極的にサービスを紹介してくれたり、新しい案件につながったりすることも増えてきました。特に嬉しいのは、新入社員の方々がエンタメプリントをイードの重要なサービスとして認識して入社してくれていること。この流れを大切にしていきたいですね。

城:ゲムマイドを、ユーザーにとってのスタンダードにしていきたいと考えています。まだまだ認知度は低いですが、PCゲームを購入する際の当たり前の選択肢として認識されることが目標です。イードは「360度ビジネス」を掲げていますが、このサービスはまさにそれを体現できる可能性を秘めています。一歩一歩、着実に進めていきたいと思います。

――ありがとうございました。


德田さんと城さんの対談からは、メディア企業ならではの新しい挑戦と、それを支える社内の連携の大切さが伝わってきました。二人の「メディアの可能性を広げたい」という思いは、次世代のメディアビジネスを創る大きな一歩となりました。イードは今後も、メディアの強みを活かした新たなビジネスの創出に挑戦し続けます。

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Webメディアを使った広告プランニングとプレゼンテーションを体験することができる1日職業体験プログラムです。弊社メディアの特性を理解し、クライアントの課題解決の企画を立案、企画をプレゼンし、現場経験のある社員からフィードバックが受けられます。
実績のある案件を基にしたリアルな事例に触れられる機会です。導入部ではメディアビジネスの構造について講義が行われますので、基礎知識を得た上で取り組めます。

日程

①2月7日 (金) 対面開催
②2月12日(水)対面開催
③2月21日(金) WEB開催
④2月25日(火) 対面開催

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