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開催裏レポート|完全オンラインでの3daysサマーインターンシップを終えて

前回はオンラインサマーインターンシップの中身についてご紹介しましたが、今回はその裏側についてお届けしてみようと思います。

オフラインからオンラインへの切り替えを決めたうえで、どんなことに気を付けたか、どんな変化があったのか、これまでのインターンシップと比較しながら私が感じたことをレポートします。


まず、開催日数とメインのプログラムである「ヒアリング→企画→提案」という実務体験のかたちは変えませんでした。むしろ弊社では現在リモートワークでの勤務をしているため、オンライン商談を体験できるという点で結果的に実務体験になったかと思います。またクライアント役への追加質問はテキストでするなど、オフラインでは体験できないテキストコミュニケーションについても、より実務に近い形式で体験いただくことが出来ました。

では、実施内容がそこまで変わらないなかで、何を変えたのか順に振り返っていきます。

1.参加者全員に事前面談を実施

参加者全員に15分程度で通信環境やツール使用方法を確認する個別面談を行いました。オフラインであれば必要ありませんが、オンライン実施においては大前提としてここが整っていなくては参加できなくなってしまうので自ずとやる必要がありました。

実際にやってみた感想としては、大学の授業などもオンラインで受けているためか、通信環境について不安がある方は少なかったです。ただツール使用方法については、弊社がTeamsを利用していたこともあり学生側は使い慣れない方が多かったです。しかし、この事前面談自体もTeamsで行ったことにより、当日の参加を予行練習していただくこととなり、期間中のトラブルは少なく済んだと感じています。

また、主催者側である私たちも学生側以上に万全な通信環境である必要があったので、有線を利用するなど不安要素の排除を心掛けました。

2.ツールに慣れてもらうコンテンツ作り

これは自己紹介資料の提出と称して、ツール上でのファイル共同編集を事前に行ってもらいました。実際にインターンシップではグループワークを通して1つの提案書を作成していただく必要があったので、これも予行練習としてお願いしていました。また、自己紹介をする際は各々に画面共有をしてもらうなど機能についても問題なく操作できるかの確認になりました。

アイスブレイクを兼ねてのツール使用時間にすることで、ただ説明だけする時間を省くことができましたし、ツールの簡易マニュアルを作成してテスト通話機能などを事前にお伝えすることで、学生側も準備をして臨むことが出来たと思います。

3.休憩時間の増加

オンラインでは参加者のコンディションを把握することが難しいので、とにかく休憩時間をこまめに設けるプログラムに調整しました。特に本インターンシップでは、ランチタイムも先輩社員との交流に充てていたため、長時間画面から離れる時間がなかったので意識的に休憩をしてもらうようにしていました。

続いては、オンラインならではのメリットとデメリットの変化について考えてみます。

4.社内の雰囲気が伝わらない

これは本当に課題に感じている部分です。実際の仕事内容や流れは伝えられても、どうしても会社で働く雰囲気までは持って帰ってもらえません。なによりもしオフラインで実施したとしても、現在はリモートワークが常態化していて出勤している人が少なく、コロナ前の雰囲気をお伝えすることは難しい状況です。

ただ、実際にインターンシップを実施したことで気付いたのですが、最後の集大成、提案をする時間に社内アナウンスを流し社員の方々にも参加してもらったことにより、少しでも会社の雰囲気を感じ取ってもらえたのではないかということです。(有難いことに、アンケートでもそのようなご意見をいただくことが出来ました。)

コメントだけでなくスタンプでのリアクションなど、発表を盛り上げています

このキャプチャは実際に提案している際のチャット欄です。リクルーター以外の社員からもコメントをいただいたり、社員同士のやり取りが垣間見えるなど、リモートでの雰囲気もお伝え出来たのではと思っています。

ちなみに、オフィスの様子は採用サイトで公開しているので、そちらと併せて会社全体の雰囲気を感じてもらえると尚嬉しいです。(オフィスツアー的な動画、作りたいな…とは思っています…!)

5.応募者数の増加

エントリー者数だけで言うと、昨年同時期の約4倍の数となりました。また、エントリーしてから書類選考を設けており応募まで2段階あったのですが、書類選考の倍率についても昨年が2.8倍だったのに対し、今年は15.3倍とかなり高くなりました。

これは、①オンライン実施により時間や場所の制約が無くなった②コロナによって就活への危機感が高まり、活動が早まった の2点が主な理由だと考えています。

21卒向けのオンライン会社説明会の時も同じようなことを書きましたが、22卒に関してはより数字として顕著に表れてきたと思います。
開催レポート|オンライン説明会

弊社としても予想以上の応募があったことに嬉しさがありつつ、3日間かつグループワークでの設計だったことで実施回数を増やすことが難しいという状況でした。オンラインだからこそ出会えた皆さまに、どうにかして別の場を用意できないか。そこで今まではやったことの無い新しい企画を実施することにしました。

6.サマーセミナーの実施

人数の制限により残念ながらサマーインターンシップへ招待できなかった方へ何か出来ることはないかと考えた末、応募してくださった方限定で2時間で完結する配信形式のサマーセミナーを実施しました。

なるべくメインコンテンツはインターンシップと変えないようにしつつ(とはいえ3日間でやったことを2時間に凝縮したので、グループワークを個人ワークに、双方向型を配信型に、という変化はありました)、実際に企画書を作成・提出してもらい後日個別にフィードバックをするという内容で開催。セミナー形式とはいえ、ただ聞いて終わりではなくアウトプットまで組み込むことで、実務に近い体験をしていただくことを意識しました。

このセミナーは、1回のみの開催でしたが150名もの学生さんが参加してくださいました。これはオンラインで時間や場所、そして人数を制約されないからこそ実施できたことだと思います。オフラインであったら、こんな数多くの方と接点を持つ機会はなかなか作れなかったでしょう。


さて、裏レポートと題した今回の記事いかがだったでしょうか?一端のIT企業である以上、こういった変化には迅速な対応をしなければならないプレッシャーがありますが、私は新しい試みが好きな性分なので大変さもありつつ楽しみながらできたかと思っています。

そして例年以上の学生さんに夏の早い段階で出会うことができ、選考に進んでいただけること大変嬉しく思います!採用活動においてもさまざまな影響を与えたコロナですが、これをチャンスと捉え挑戦していくことを忘れずに、弊社の進んでいく様子を引続きお届けしていく所存です。