杉山薫子2018年新卒入社 キッズ&ファミリー事業部
入社以降、教育メディア「リセマム」の営業責任者を担う。入社1年目では、配属後3か月で月間MVP、通期で新人賞を受賞。今年も月間MVPを1度獲得している実力者。社会人2年目になった今、改めて「働くってどんな感じ?」を聞いていく。
–本日はよろしくお願いします。杉山さんって確かちょっと変わった経歴をお持ちですよね?学生時代のこと聞いてもいいですか?
大学附属の高校に通っていたのですが、そのままエスカレーター式に進学するのは楽だけど面白くないなと思い、外部の大学を受験しました。さらに言えば、私の高校からは過去誰も進学したことがない大学を選びました。この「人と違う」「1人目」「私だけ」にワクワクしてましたね。大学でも、「AとBどちらがいいですか?」に対して悩まずに「両方!」と答えるような、「右と左どちらがいいですか?」に対して「大変で疲れる方」と答える大学生だったかと。
–「大変で疲れる方」って初めて聞く言い回しですね。具体的には何をされてたんですか?
例えば、大学では海について学んでいたのですが、基本的に参加できる実習には全部参加していたので、長期休みはほぼ海の上にいました。海に潜ってみたりシーカヤックをしたり、はたまた1か月かけて船で日本をぐるりと一周してみたり。研究室でも、教授も含め今まで誰もやっていなかった分野の研究を選択したので、片っ端から論文を読み漁り一から実験方法を検討するところから始めました。色んな人を巻き込めるだけ巻き込みながらなんとか形となり卒論までまとめることができました。新しいことを知ることが楽しくてしょうがなくて、夜遅くまで実験したり土日も通ったりしていましたね。全力で楽しくて贅沢な4年間でした。あ、あと、サークル活動もしてました。高校で軽音部だったので、大学でも軽音サークルに所属し楽しく平和にゆるゆるとバンドをやっていて、そこが息抜きでしたね。
–未知の経験にも臆さないんですね。自分が慎重派なので憧れます。社会人になるにあたっても、不安とかはなかったですか?
自分が社会人として働いている具体的なイメージがつかなすぎて逆になかったです(笑)昔からずっと「どこの誰だってみんな未経験を経験している」と思って生きてきたのもあるかと思いますが。イードの雰囲気や仕事内容が自分に合うかわからないけど、とりあえず社会人というものをやってみよう、と。例えるなら、「社会人はじめてみました」という作品で主人公を演じている設定というか。
–例えが独特…!社会人はじめてみて2年目になりますが、いかがですか?学生時代とは違いますか?
動く歩道かただの歩道かの違いはある気がします。学生時代は、歩いても歩かなくても前に進めますが、社会人は自分の足で歩かないと進まない、みたいな。
–おお、確かに。イメージしやすいですね。じゃあ、そのせいでつまずいたりしたことはありますか?
なかなか仕事を自分事化出来なかったことですかね。働きだしてしばらくは、「○○らしいです」「○○とのことです」「○○と言われたので○○をしました」というお手伝い気分があった気がします。仕事がつまらないとかはなかったのですが、楽しいと思ったこともなく、楽しむにはどうすればいいのだろうかと1年目の夏頃考え始めました。
–なるほど。解決策はありましたか?
その頃には、ちょっとですが与えられたことをこなす以外にも何かをプラスで出来る余裕が出てきていたので、「次はこれをやる“らしい”」ではなく「次はこれを“やろう”」でまわりの仕事を進めることにしました。自分事化するクセをつけることで仕事へのモチベーションも上がり、結果もちゃんとついてきたような気がします。
–「仕事=指示されるもの」だと思っていると、働くこと自体が苦痛になりかねませんよね。実際、働くことに対してマイナスなイメージを持っている就活生の方って結構多いと思うんですよね…。
「せっかくだし21世紀の人間がやってること体験してみるか、お!しかもどんな仕事がいいのか選べるのか!ラッキ~」くらいの気持ちで就活するといいんじゃないでしょうか。働くことがマストじゃないんだし。嫌なこととかうまくいかないことがあっても、「みんな “自分”バージョンの人生は初めてだし、完璧にコントロール出来ないのは当たり前」「未来はみんな未経験」と思っていればなんとかなる気がします。逆にそう思っていると、うまくいった時に「あれもしかして私天才か?今日はお祝いだ」って凄く嬉しくなりますよ。
–あはは。おもしろいですね。思い切ってやってみると意外とうまくいくことってたくさんありますし、そうしたら毎日お祝いできますね。では杉山さん自身の話に戻って、10年後はどんな社会人でいたいですか?
これをやっていたい!という明確なものはないのですが、もしも突然すべての人間関係がリセットされたとしても、しっかり「私」として生きていけるような人間になっていたいです。ただ魂が入っているだけの容器としての自分ではなくて、核になるような武器を持っているといいなーと。そのために、今は得意分野を少しでも増やそうと意識しています。いろんな世界を片っ端から覗いてみて、自分に合いそうな武器を見つけたらとりあえず装備していくイメージです。そういう意味で、色々な業界の人に会えたり最新情報を知れたりするイードにいるのが、今はとても幸せだなと思います。
–まさに、イードのコンセプトである「梁山泊」(“刀の達人”や“槍の達人”など英傑たちが集う場所)ですね。じゃあ、武器を手に入れた後はどんな人生を送りたいですか?
45歳くらいで小さなバーを出したいなーと。そのために仕方なく…そしてどうせなら人とお喋りして楽しみながら、という気持ちで日々勉強日々修行中です。
–夢のために仕方なくというのも仕事との向き合い方の一つですよね。でもどうせなら楽しい方がいいというのも共感です。そして杉山さんのバーめちゃくちゃ楽しそう…!遊びに行かせてくださいね。ありがとうございました。
失敗することを恐れて足踏みしてしまう人間なので、「未来は誰しも未経験」という言葉に救われた心持がします。なんか新しいこと初めてみようかな~。